弊社でも2年前から推奨しているブログ機能付きWebサイトですが、この機能はWordpress(ワードプレス)というプログラムで作られます。このWordpressを使用したWebサイト作成の勢いが止まりません。

統計では全世界で4,800万サイトを越えています。 これほどまでに急速に普及してきた理由には、作成後にブログのように自分で情報の追加や編集が可能になる機能にあります。数年前までは、この機能のために数百万円のシステム開発が必要でした。
それがWordpressの普及により、簡単に実現できるようになりました。Wordpress以外でも同様の機能を実現するシステムは存在しますが、様々な有利性で他を圧倒して急速に普及、今やWebサイト制作の主流になりつつあります。
未だにWordpressベースのWebサイトをお持ちでない事業者は、早急にリニューアルされることを強くお勧めします。
ここでは、改めてWordpressの有利性を説明したいと思います。

●拡張性(ブログ機能)
Webサイトは作成して公開がゴールではありません。多くの人に自社の商品やサービスをアピールするために、常に情報を追加したり、改善したりする必要があります。Wordpressではない従来のサイトでは、これらの作業を社内で行うことは難しいので、つど制作会社に依頼することになります。このことが負担になり更新頻度が落ちることとなります。
Wordpressならブログと同じ操作性で、簡単に更新作業が行えます。文章の入力はもちろん、写真の公開、ページの追加なども簡単です。(弊社では操作サポートも行っています。)
情報の追加・更新を定期的に行うことにより、検索エンジンでの上位表示はもちろん、記事単位でのアクセスアップ、販売や受注率の向上など、そのメリットは計り知れません。
「定期的にと言うけれど、そんなに情報なんてないよ」と考える方がいます。その疑問への回答は次回お話します。待てない方はお問合せ下さい。

●SEO(内部対策)
GoogleのSEO関連の管理責任者であるマット・カッツ氏が、WordPressを推奨して下記のように述べています。
『WordPressを選ぶことは、非常に良い選択。なぜなら、WordPressがSEOの手法の80%~90%に対応するように作られている。』
この言葉を補足すると、「Wordpressで制作したサイトの場合、SEO(検索エンジン最適化)を評価する要素のほとんどが含まれている」と言うことです。この要素とは「内部対策」と呼ばれるもので、サイトの作成上のSEO的なルールのようなものです。このルールに基づかないサイトは、SEO的には評価されません。
一方、関連リンクなどを広げるやり方などを「外部対策」と呼びますが、近年ではスパム(不正行為)とされるケースが増えています。SEOの現在、そしてこれからも重要性が増しているのは「内部対策」です。
ブログ機能による、定期的な情報の追加が最も重要視されています。Wordpressで作成されたサイトはSEO的にも非常に有利になります。

●モバイル対応(レスポンシブ)
最近の調査では、サイト閲覧の端末がパソコンをモバイルが上回りつつあります。もちろん業種によって違いがありますが、ショッピングサイトなどは完全にパソコンを上回っています。
業種を問わず、サイトのモバイル対策が急務です。
「スマホでも我が社のサイトは見えてるけど・・・」と勘違いしてはいけません。確かに特別なモバイル対策をしていなくても、表示はしてくれます。しかしそれは本来パソコンのモニターサイズで閲覧するものを縮小して表示しているにすぎません。表示の拡大をしながら閲覧しなければ文字も読めません。
同業他社も同様であればそれも良いかもしれませんが、他社がモバイル端末の表示に最適化されたサイトの場合、ユーザーは確実にそちらを閲覧します。
最新のモバイル対応とは、1つのサイトでありながら、パソコンからのアクセスにはパソコン用に、モバイルからのアクセスならモニターサイズに合わせて表示を自動に切り替えるものです。
昔のように、各端末ごとにサイトを作る必要がないのでコストも管理の手間も削減できます。この機能はWordpress固有のものではありませんが、相性は抜群です。弊社ではWordpressへのリニューアルと同時対策を強く薦めています。

●機能拡張
Wordpressには、様々な機能を追加するプラグインと言われるモジュールがたくさんあります。例えば画像をスライドさせたり拡大させるもの、カレンダーにコメントが書き込めるもの、メルマガを自動配信させるものなど様々です。従来であればこれらの機能を設置するために高い制作費が必要でしたが、安価に実現できます。
「サイトでこんなこと出来ないかな」という要望に対して、これまでは現実的ではないとあきらめていたことが実現できるようになってきました。

●資産価値
オフィシャルサイトとは別にブログを運営している事業者もいますが、無料ブログの場合には問題があります。そのブログはブログ運営会社のもので、事業者のものではありません。もちろん、記事などの権利はありますが、その記事に対するGoogleの評価、URLの評価は運営会社のものです。つまり、ブログの資産価値は事業者にはないのです。
SEOの重要な評価の1つにサイトの継続価値があります。ドメイン歴などとも言われますが、長い期間公開されているサイトやドメインは評価されます。無料ブログの場合にはドメインも含めて運営者のサーバーに記事がありますので、事業者の価値にはなりません。
Wordpressの場合には、事業者のサーバーに設置されますので記事も評価も資産価値となります。
定期的に情報を増やし、充実したサイトへと育てたものが資産として継続されていくことはとても価値のあることです。

いかがでしたか?多くの事業者がWordpressに切り替える理由がお分かりいただけたのではないでしょうか。従来のWebサイトからの脱却は、事業者にとってこれからのビジネスを左右する大きな転換です。
日本人特有の周りを見てから行動するでは遅すぎます。自社にとってのメリットを分析し、良さそうと思ったら速やかにチャレンジしなければ、同業他社に差を付けられています。そしてこの差を後から取り戻すには負担(コスト・手間)がかかります。ぜひご検討下さい。
なお、Wordpressは要望や業種、目的などにより様々な対応が可能であり、メリットも様々です。「我社がWordpressにすると、どの様なメリットがあるの?」とお声をお掛け下さい。具体的なメリットの説明や提案をさせていただきます。